ソフトウェア開発の見積もりを安くする方法

ソフトウェア開発の費用は高額になりがちです。なぜかというと、できあがるソフトウェアは発注する企業専用の完全オーダーメイドソフトとなるからです。

市販されている汎用的な機能で足りるのであれば、わざわざ高いお金を払ってソフトウェア開発会社に依頼する必要はありませんよね。

ここではそんなソフトウェア開発会社から送られてきた見積もりを安くする方法について書いてみたいと思います。

 

① 機能を厳選する

例えば新規開発のプロジェクトであれば、発注側はやりたいことがたくさんあるので、機能てんこ盛りで見積もりを依頼します。

見積もりの結果が予算内であればいいのですが、予算オーバーだった場合にまず行いたいのが機能の厳選です。

後からでも良い機能、そのソフトを使わなくても他で代用できる機能があれば、次のフェーズにまわすことを検討しましょう。

 

② 機能の実現方法について提案する

ある機能が発注側の想定よりも大幅に高かった時は、どのようにして機能を実現しようとしているのか聞いてみましょう。

発注側の意図が正しく伝わっていない可能性があります。

また、ソフトウェア開発会社が難しい方法で機能を実現しようとしている場合は、要求している機能を少し落とすか、発注側から機能の実現方法を提案して、工数を削減できることがあります。

 

③ 要件自体を再検討する

重要ではないけどどうしても必要な機能が高額だった場合、要件を再度検討してみましょう。

すでに類似の機能が世の中に存在しているはずですので、要件をそこに近づけることでソフトウェア開発会社も少ない工数で実現できるようになります。

大きくない機能が高額になる理由は、得てして重要ではないけど要件が複雑な為、高額になっているケースが多いです。

補足:こんな方法はおすすめできません

値切る

ここでは機能削減等、何の代償も払うことなく、たんに値段を下げてほしいと要求することを指します。

値切ることでその場では成功するかもしれませんが、その後のソフトウェア開発会社との関係が悪化する可能性は高くなります。

長期的にみて、おすすめできる方法ではありません。

 

発注側で理由づけを押し付ける

実装の手間がよくわからないのに、なんでこの機能はこんなに高いのかと言い、発注側で勝手にこれはいくらのはずと決めつけてしまうことです。

高いと思うなら代替案を出すなり、きちんとした根拠を示しましょう。

 

今後の大きな発注を期待させる

「今回この金額でやってもらえたら、次の件も発注します」と言って、金額を下げる手法です。

このやり方が一概にダメとは言い切れませんが、今回の件と次の件に関連が無ければ、あまり良い提案とは言えないでしょう。

この記事を書いた人

斉藤 貞義

プロミディア合同会社代表。
会社員として約13年間、ソフトウェア開発の経験を積み2015年にPE-BANKに所属して独立。
システムの受託開発をメインとしながら、プログラミングスクール講師、Udemy講師、アフィリエイトサイト(30代のプログラミングスクール選び)の運営も行っている。